ダイヤル式の鍵は、番号さえ分かっていれば、誰でも簡単に開けることができます。しかし、その基本的な操作方法や、新しい番号への設定方法を、意外と正しく理解していない方も多いのではないでしょうか。ここでは、最も一般的な、スーツケースや南京錠で使われる、三桁のダイヤルロックを例に、その基本的な「開け方」と「番号の設定方法」を、分かりやすく解説します。まず、「開け方」です。これは非常にシンプルです。三つのダイヤルを、それぞれ設定された番号に、正確に合わせます。例えば、番号が「123」であれば、一番左のダイヤルを「1」、真ん中を「2」、一番右を「3」に合わせます。この時、数字がダイヤルの目印線に、まっすぐ揃うように、一桁ずつ、カチッという感触があるまで、確実に回すのがコツです。全ての番号が揃ったら、解錠ボタンを押すか、あるいは、南京錠の場合は、U字型の金具(シャックル)を引っ張ることで、ロックが解除されます。次に、「番号の設定・変更方法」です。多くのダイヤルロックには、設定用の小さなボタンやレバーが、どこかに付いています。まず、現在の正しい番号で、鍵を開けた状態にします。そして、ボールペンの先などの細いもので、その設定ボタンを「カチッ」と音がするまで、強く押し込みます。ボタンが押し込まれた状態のまま、三つのダイヤルを、あなたが新しく設定したい番号に合わせます。新しい番号が決まったら、最後に、解錠ボタンを押すか、シャックルを一度押し込むなどして、先ほど押し込んだ設定ボタンを、元の位置に戻します。これで、新しい番号の設定は完了です。必ず、設定した新しい番号で、きちんと施錠・解錠できるかを、何度か確認してから、使用を開始してください。そして、設定した新しい番号は、絶対に忘れないように、スマートフォンのメモ機能などに、自分だけが分かる形で、記録しておくことを、強くお勧めします。