スマートキーやリモコンキーの電池は消耗品ですが、日頃のちょっとした使い方や保管方法によって、その寿命は大きく変わってきます。気づかないうちに、電池の消耗を早めてしまう「NG行動」をしていないか、一度チェックしてみましょう。そして、電池を少しでも長持ちさせるためのコツを実践することで、交換の手間や費用を節約することができます。まず、電池寿命を縮める最大のNG行動は、「強い電磁波を発するものの近くにキーを保管する」ことです。特に注意したいのが、スマートフォン、パソコン、テレビ、電子レンジ、そしてIHクッキングヒーターなどです。これらの電子機器は、常に強い電磁波を放出しており、その近くにスマートキーを置いておくと、キー内部の電子回路が影響を受け、待機電力を余分に消費してしまいます。スマートキーは、車と通信していなくても、常に微弱な電波を発して待機しているため、この影響は無視できません。自宅に帰ったら、鍵はテレビ台の上やパソコンの横ではなく、玄関のキーフックなど、電子機器から離れた場所に置く習慣をつけましょう。また、「キーのボタンを不必要に何度も押す」行為も、当然ながら電池を消耗させます。車から離れた場所で、ロックされているか不安になって何度もボタンを押したり、子供がおもちゃ代わりに遊んだりするのは避けるべきです。では、電池を長持ちさせるコツとは何でしょうか。それは、前述のNG行動を避けることに尽きます。つまり、「電子機器から離して保管する」ことが最も効果的です。さらに、予備のキー(スペアキー)を使わずに長期間保管しておく場合は、電池の消耗を抑えるための「節電モード」が設定できる車種もあります。取扱説明書を確認してみましょう。また、あまり知られていませんが、キーを金属製の缶などに入れて保管すると、外部からの電磁波を遮断し、電池の消耗を抑える効果が期待できるとも言われています。日々の小さな心がけが、あなたのキーの電池寿命を、着実に延ばしてくれるのです。
車の鍵の電池寿命を縮めるNG行動と長持ちさせるコツ